妊娠できない原因と治療について記しています。
妊娠できないと悩んでいる夫婦が多いと思いますが、その原因として老化が挙げられます。
実際に年代別の自然妊娠率を見てみると、25歳から30代前半は30%、 30代後半は18%、 40代前半は5%、 40代後半は1%と年をとるにつれて妊娠率が低くなっています。
これは年齢を重ねるごとに卵子と生殖機能が低下しているからなんですね。
妊娠するためには卵子は精子と結合して受精卵にならなければいけません。
しかし、卵子の質が低いと受精卵になることが出来ないんですね。
また仮に受精卵になったとしても、その後は子宮内膜に着床しなければいけません。
しかし、生殖機能の質が低いと着床することができず、結果的に不妊になってしまいます。
現在は昔に比べて女性が働いているケースが多いことから、初産の年齢が上がっています。
今後も上がり続けるため、不妊に悩む女性は増えるかもしれません。
上記の説明だけ聞くと妊娠できない原因はすべて女性にあると勘違いしてしまう人もいるでしょう。
それは大きな間違いで、男性の老化も原因の1つとして挙げられます。
男性も年を重ねるごとに精子の質が落ちてしまいます。
これにより、いくら性交渉を繰り返したとしても精子の運動量が落ちているため受精卵になることが出来ないんですね。
また年齢を重ねるごとに体力も低下していくので、性交渉自体も消極的になっていきます。
現代の日本は晩婚化が進んでいるため、このような状態が今後も頻繁に起こりうると思います。
社会で活躍するのも良いと思いますが、将来子供達に囲まれて生活を送りたければ、結婚や出産のタイミングを考慮する必要があると思います。
今までの説明から、ある程度の年齢に達してしまうと妊娠を諦めなければいけないと悲観的になってしまう人もいるでしょうが、そうではありません。
今までの説明はあくまでも自然妊娠できない原因についてです。
ある程度年齢に達していても医療の力を借りれば妊娠することができます。
これを不妊治療と言います。
不妊治療の代表と言えば人工授精と体外受精が挙げられます。
人工授精は精子を直接子宮内に挿入する方法です。
また体外受精はあらかじめ精子と卵子を採取して受精卵を作り、それを子宮内に挿入する方法です。
これにより妊娠率が飛躍的に上がります。
ただ、ここで注意しなければいけないのが100%妊娠するというわけではありません。
あくまでも可能性が高くなるだけです。
また、これらの不妊治療は自由診療であるため高額です。